地元の香川県で働きたいという思いから香川大学を卒業後、香川大学医学部附属病院卒後臨床研修プログラムで初期研修を行いました。2年間の初期研修では様々な内科だけではなく、小児科、外科、麻酔科など多くの診療科をローテートさせて頂きました。勤務先も大学病院だけでなく、県内の複数の病院で勤務させて頂きました。
いくつか他に進路として迷った診療科もありましたが、「総合内科医」を目指せると感じた血液内科を選択しました。
学生時代、血液内科と言えば「遺伝子」「染色体」「分子標的薬」など極めて専門性が高く他科との共通頁が少ないイメージを持っていました。もちろん、現在進行形で進歩している血液内科の治療は臨床と研究が直結しており専門性の高いものです。
しかしそれ以上に実臨床では、化学療法をはじめ輸血、感染症への対応、循環・呼吸管理、腎・電解質調整、栄養療法、緩和医療、精神的ケアなど内科医としての総合的な力が必要になります。つまり初期研修でのさまざまな経験のうち、血液内科で役に立たないものはありません。
初期研修医時代熱心に指導して頂いた当時の上級医の先生がおっしゃられていた「血液内科で働くことができればどこでもやっていけるよ」という言葉が印象的で、当科への入局を決めました。
そんな「どこでもやっていける」医師にいつの日かなれるよう、自分のペースですが日々精進しています。
どんな経験も無駄にはならない血液内科で皆さんと一緒に学べるのを楽しみに待っています。