内科のスペシャリストを育成するために

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サブスペシャリティーをもった
「総合内科医」の育成を目指します
血液・免疫・呼吸器内科学 教授門脇 則光
Norimitsu Kadowaki

学生や研修医の皆さんは、将来どの科に進むか、楽しみでもあるでしょうし、悩みどころと思います。同じ「医者」といっても科によってカラーがかなり違うので、いろいろな先輩の話を聞いたり、いろいろ経験したりして、自分にフィットする分野を探して下さい。

それでは、「血液・免疫・呼吸器内科」とはどのようなカラーのところでしょうか。私たちは3つの科からなりますが、これらには多くの共通点があります。まず、3つの科とも「いかにも内科的」という点が挙げられます。「内科的」とは、「全身を診る」「診断の謎解きに迫る」「薬の治療がよく効く」といった特徴があります。これらは、一般の「お医者さん」のイメージに近いのではないかと思います。2つめの共通点として、血液内科と呼吸器内科については、それぞれ血液がん、肺がんという「がん」が診療の大きな位置を占めることが挙げられます。3つめに、3科とも「免疫」が大いに関係します。膠原病・リウマチ内科はいうまでもなく、血液内科と呼吸器内科のがん、感染症、アレルギー疾患といった病気もすべて免疫がらみです。以上の3つの特徴、「内科」「がん」「免疫」のうち3つとも興味があれば、あなたはまさに当科向きです。2つでも、血液・免疫・呼吸器のどれかに当てはまります。私たちはそのような人をいつでも待っています。

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このような科ですから、まず「頭の先から足の先まで」という初期研修の眼目をみっちり学べます。どの科に進むにしても役に立つ当科の研修を、早いうちに経験しましょう。そこで面白さに気づいてずっと足を止めてもらえば、なおよいです。その先は、血液・免疫・呼吸器のいずれかのサブスペシャリティーをもった総合内科医として、内科の醍醐味を味わうことができます。香川大学とその関連施設では、新たに始まる内科専門医制度への対応もしっかり進めています。さらに、学内または国内外で研究に没頭して、臨床医としての幅を広げる機会も提供します。

皆さん、香川大学血液・免疫・呼吸器内科でともに学び、未来への扉を開きましょう!

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